風立ちぬ
三連休って素晴らしい。
今回は「風立ちぬ」のレビューまとめ。
個人的にはスルメ作品っぽいなあと感じた。わかる人には一回目でわかるだろうけど僕にはそこまでだった。
庵野さんはプロフェッショナルで起用の理由を語ってたのを聞いてたからまあ確かにって感じ。
ということで見たレビューの中で気になったものをあげます。長くなるかも。
町山智浩さんの『風立ちぬ』の解説が深かったので書き起こしました。 - NAVER まとめ
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町山智浩 風立ちぬ 評価 「あのシーン,人物,声優の意味」宮崎駿 引退作品 ...
一発目はこれ。はてブも一番多いぐらいですね。
何もかも説明してくれて感動まで誘導してくれるような作品ではない。わかる人にはわかる。それが芸術であると。
結構しっくりました。
モネのタッチで描いてるっていうのもへぇーっていう感じ。
『風立ちぬ』を見て驚いたこと - sombrero-records.note
ここでは堀越二郎が薄情で残酷な奴だと書かれてます。
まあここまで言うかっていう気もしましたが、確かに職人だとかプロっていうのはこういうもんなんだって言う感じもわかります。
この後、夢の中で二郎は菜穂子に「あなたは生きて」と許されます。
これは、アニメに身を捧げてきた宮崎監督の、自分に対する許しだと思います。
ここは特になるほどって思いました。
二郎はエゴイストだけれど、ヒロインの菜穂子が自分の病気を無視して王子様の下に走ったのだって、別に献身なんかじゃなく彼女の勝手だ。恋愛で二人のエゴがぴったりと重なって共犯者のようになる期間というのは本当に短い(蜜月ともいう)。その一瞬だけを切り取って描いている。
これもなるほどです。二人のエゴが重なったと。こうは見てなかったです。
宮崎駿「風立ちぬ」は身体性に立ち戻る映画かもしれない - 狐の王国
宮崎監督はこの作品で自分を堀越二郎に投影してるが、どうせ書くなら嘘なしで自分をまんま書いたらどうだといった所でしょうか。
僕はこの程度で十分だって感じちゃいました。全裸の監督も気にならなくはないですが…
「風立ちぬ」で宮崎駿は大人になった - ライフ・イズ・カルアミルク
宮崎監督は本当に真面目でストイックな人であり、そういう人が大人を書くということはこういうことなんだと。
ははぁー。って感じです。こういう文章かける人いいなあ。面白い。
No.006 その涙を疑う理由はない―『風立ちぬ』 | 総合文学ウェブ情報誌 文学金魚 ― 小説・詩・批評・短歌・俳句・音楽・美術・骨董・古典・演劇・映画・TV
先の狐の王国さんの批評と似た事を書かれてるんですが、それを受けた上でさらにって感じですね。例えば次のとか。
徹底して自己中心的な(と見える)人間が、他者のために不意と流す涙には、どこかそれを見る者を動揺させ、思いがけず深く心を打つものがある。
あと、生の個別性の捨象に関する批判も鋭いなあと思いました。
「女たちの映画」としても観た『風立ちぬ』 - ピアノ・ファイア
これも面白いですね。先のぼんやり上手さんを発展させた形というか。女だって色々考えてるんだぞっていう視点というか。
アンチ!難病モノ!ファック!説明過多!『風立ちぬ』 - くりごはんが嫌い
町山さんの指摘と似てますね。映画ってのはそんなわかりやすいもんじゃないんだと。
パヤオ勃ちぬ:『風立ちぬ』 - 冒険野郎マクガイヤー@はてな
主人公に自分を重ねた宮崎監督分析。男の欲望とは。
二者択一というシンプルな物語に回収してよいのか。
『風立ちぬ』(宮崎駿) - Devil’s Own −残骸Calling2−
最初の僕の感想に近い。
死の描写がないという指摘。
『風立ちぬ』の感想とか飛行機とか計算尺とか:野尻抱介(尻P)のブロマガ - ブロマガ
工学的視点からみた風立ちぬ
有効数字があまりない計算尺の計算で飛行機を作ることは不可能ではないという話をみてへぇーって思った。
映画『風立ちぬ』のヒロインが「菜穂子」である理由 | 冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
堀辰雄からみた風立ちぬ。女性の強さ。
一人のクリエーターによる視点からの宮崎駿監督「風立ちぬ」感想 - やや最果てのブログ
宮崎監督もこういう気持ちで作ったんじゃないのかっていうエントリ。
途中から睡魔に襲われたのがよく分かるエントリになりました。それからのほうがいいコメントになってるような気もするのが複雑。
おやすみなさい。