ジブリと僕
まだ大して生きてないなかで見てきた引退の中で、多分最も「知ってる」存在であった宮崎駿さんが引退した。
今までニュースで「巨匠引退」の文字を何回かは見てきたのだろうが、正直どれもパッとこなかった。親とかはすごい人だったって言うけれど別にそんなに知らないなあって。
そういう意味では今回は現役の仕事を一番知ってる人の「引退」だったと思う。そういう年になったのかなと思った。
そもそも僕のジブリとの出会いはいつなのだろうと思って考えてみたけど、いまいちぱっとしない。多分金曜ロードショーなのかな。
小学生の頃の担任の先生が、ジブリ作品を何かの授業で見せてくれたりしててそれのイメージが強い。音楽会でもジブリの曲をやった。
あの頃見たもののけ姫とか、ラピュタとか、別にここが深いとか思う年齢でもなかったから感想は覚えてないけど、それでも面白かったし、ジブリが見れる時間が好きだった。そういう作品を作れるってのはすごいなって思う。
ちょっと年齢を重ねた頃に千と千尋が公開。親に連れられて映画館で観た。小さいころにジブリを映画館で見た記憶があるのはこれぐらいだけれど、感動したのは覚えてる。千尋も年齢近くて魅力的だった。(あの頃からあーゆー子が好みだったのかもしれない)
もうちょっとしたら久石譲さんの音楽にも惹かれて、ちょうどその頃新書にハマって久石さんの本を読んだ記憶がある。
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まあそんなこんなで小さい頃から宮崎作品に親しんできた身としてはちょっとさみしくもある。
僕が年寄りになった頃はどう受け取られてるんだろうか。
自分の話はこの辺にして引退会見。
いろんなところで引用されてるけどやっぱりここ。
――最も思い入れのある作品や、すべての作品に込めたメッセージがあれば教えてください。
宮崎 うーん、一番自分の中にトゲのように残っているのは「ハウルの動く城」です。ゲームの世界なんです。でもそれをゲームではなくてドラマにしようとした結果、本当に格闘しましたが、スタートが間違っていたんだと思うんですけど(笑)、自分が立てた企画だから仕方がありません。
僕は児童文学の多くの作品に影響を受けてこの世界に入った人間ですので、いまは児童書にもいろいろありますけれども、基本的に子どもたちに、この世は生きるに値するんだということを伝えるのが自分たちの仕事の根幹になければいけないというふうに思ってきました。それは今も変わっていません。
「この世は生きるに値するんだ」 「風立ちぬ」の後をどう生きるか 宮崎駿監督、引退会見全文 (3/9) - ITmedia ニュース
動画はこっち。
宮崎駿監督の引退記者会見ノーカット3(13/09/06) - YouTube
4分過ぎぐらいから。
「この世は生きるに値するんだ」って思わせる事を中心に据えて作品を作ってきたと。本人が「この世は生きるに値する」と思ってなければそういうメッセージは伝えられないと思う。
僕は子供の頃から宮崎監督の作品を受け取ってきた身として、このメッセージを継承していけたらなあと。
勢いでこれポチった。
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NHKのプロフェッショナルで絵コンテに面白そうな事を書いてる所をちょいちょい見たからどんなもんなのかなあと。明日届くらしい。楽しみ。